利は足元にあり〜掘り下げ経営〜
                                                           050215新規
                                                  マルベリー   吉井信秋

7回商工会青年部全国大会(熊本大会・2005-1-28
第一分科会 講演会要旨


利は足元にあり〜掘り下げ経営〜
株式会社 福田農場ワイナリー 社長 福田興次氏


=内容=

福田氏プロフィール

熊本県・水俣市
国土交通省 観光カリスマ100選に選定
「観光農園による地域づくり・観光振興のカリスマ」
              http://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/kanko/07fukuda.htm

選定理由:
観光農園経営とあわせて、特産の甘夏みかんの加工品の開発・販売、
自家生産・地域の特産品にこだわった食材の提供、地ビールの製造・販売を行い、
年間
20万人を越える観光客の誘致を実現。誘客効果と地元ブランドの特産品により水俣地区の活性化・
イメージアップに貢献。

講演要旨

農園経営

 
親がはじめて、大学出て継いだ。
 母親の夢「花が咲いて、実が実り、弁当を持って遊びにきてもらえる場所」

    *代々初代
   *使う能力を身に着けるには知恵と知識
   *種をまく――
1年  木を植える――10年  人を育てる――100
 ↓
 みかんの観光農園
    水俣の料理研究家が甘夏を紹介し、全国に通用するだろうことから
 
 みかんは年間やれないので各種栽培
 バーベキューはじめ年中無休に
 ジュース販売手がける
 
 みかんで年間できることを考えた
  5月ころ花:香りいい  (ばんぺいゆは八代特産)
       水俣の新茶に花を浮かべる(テスト販売)
       水俣紅茶と花

  甘夏蜂蜜
     蜂蜜ビール(不知火海浪漫麦酒)
     オレンジ浪漫(ビールとみかんの皮の組み合わせ)
  ジュース
   :飲む
      ゼリー
      サングリア(ぶどうワインにみかんを加える)
      *湯の児スペイン村

      *スペインの発想
               バルセロナオリンピックのこと・コロンブス発見500年 などに
                プラス環境の視点
          ↓
        使命感
                
             ワイナリーはじめた
                他企業とのつながりをもつ
       *ものづくりから地域を変える
       *スペインとからめて
              パエリア:タマネギ・海の幸・サフランなど地元の食材でできる
         サングリア:7
  皮:ガンの抑制効果 (機能食品計画中)

    機能的食品として、パンや麺に入れる
      カステラに入れるなど(甘夏カステラ)
    マーマレード
    バンタン漬け
    消臭効果

    動物を避ける効果など
  オイル:発砲スチロール溶かすのにいい(工業用)
      オレンジパワー(油落し)
      ろうそくにみかんオイル入れると虫除けや香りが良くなる
         (ハゼは水俣産地)
      エコはがき:オイル混ぜると香りいい

  種:アルコールにつけて化粧用に検討中

  *自然に無駄はない

・地域の足元から見直すこと
   地域の棚卸

  
  小さくてもいいものを磨いていく

*質屋の修行
    いいものにふれること・すばらしい人に出会うこと

・自分で求める心が必要
  
 思い入れ
  

 出会いにつながる

・自分の得意をやる
  

 毎年新しいものに挑戦
  

 小さなことからころがす・1歩踏み出す
 1つ掘り下げるとあとはつながる
 連携も必要

・感じたら動く
  
 列車に飛び乗る
  
 いける所までいったらそこで乗り換えればいい

・心配・不安があったからこそ挑戦した
 
 地域の役に立つという気持ち
 ↓
 自分に返る

・信用で人は動く
 ↓
 自立と連携必要
 隣どうしは強調を


・ものの見方   思考の3原則
    歴史観   多面的に   本質的に


・観光
  冬に人が来るとうまくいく

      *出水市は鶴で冬場に多く来る

  見えないところを見てもらう  (観光の観とは心で見ること)
  住んでいる人が観光資源

・企画を立てること
  関連の企業を巻き込むこと必要
    *鶴を見に行くバスツアーなら:アサヒビール・JAL
   
  皆が幸せになる

・経営とは
   経はお経ゆえ、真理を説き営むこと
   小さな利を営む
  見えないことに取り組む
   次代にやることを考える

・地域になくてはならない経営
   ↓
  勝ち越しをすること(利益を得ること)
 年輪経営---すこしづつ成長

  ↓
 結果として観光につながる
 暮らしの魅力を見直す
  ↓
 物心両面豊かになる

・分かりやすく取り組むこと、伝えること
   消費者の視点必要
  消費者の顔を考えながら取り組む



・地域づくりについて

   水俣の過去の体験から―――失敗から成功へと
   水系で考えること---近隣地域との連携
     山と海を一体化しの地形の特質を生かし物語を作る
   エゴをエコへ
  環境を観光に結びつける----修学旅行などでの環境学習
  的を絞る――――1点を引き上げる
    *焼き物は不動の1点を押さえること大切 そのためには見極めが必要

・自分探し
  三つの命 :生命・使命・寿命
          使命は豊かなうちは見えない

   辛と幸:ちょっとだけ違う。
       今日より明日は良くなれば、幸せ

・物心両面

  夢とソロバンの調和が大切
       *悩める貝のみ真珠が宿る---成長・幸せにつながる---前向きに

・即効と熟成:観光には両面必要

・夢とは自分の代では無理なこと
  今種をまく・仲間必要
                                                     以上


                                                
                                     
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