<小笠原諸島の世界自然遺産登録をめざして>
060410新規
MULBERRY
<資料>
小笠原村作成パンフレット(2006−3)より抜粋
=内容=
・世界遺産って
貴重な自然や文化財などを
人類共通の貴重な財産として次世代へ引き継ぐことを目的に
ユネスコの世界遺産リストに登録されたもの。
平成17年7月時点で、
自然遺産160件、文化遺産628件 複合24件の計812件。
日本では自然遺産3件、文化遺産10件。
・どうやってきまるの
世界遺産条約締結国がユネスコの世界遺産委員会に推薦し、
審査の上決定される。
日本では自然遺産は環境省と林野庁で原案を取りまとめ、
世界遺産条約関係省庁連絡会議で、国として推薦することを決定し、
外務省を通じて、ユネスコに推薦書を提出する。
さらに自然遺産は世界遺産委員会の依頼により
IUCNが専門家によって現地調査をし報告書を作成し、
年1回の世界遺産委員会で審査し、
世界遺産リストへの登録が決定される。
・登録のためには
登録基準を満たす必要性。
類似の自然遺産と比べて優位性や独自性があること。
保護担保措置(国内法で、・国立公園や林野庁森林生態系保護地域など)
登録基準
Z 自然景観 例キリマンジャロなど
[ 地形・地質 例グランドキャニオンなど
\ 生態系 例白神山地など
]生物多様性 例ガラパゴスなど
・小笠原諸島が候補地となる理由
@生態系: 海洋島である独特の島嶼生態系
A自然景観: 変化に富んだ景観や海中景観
B生物多様性: 固有種 希少種 海洋生物の多様性
・登録の可能性は
独特の生態系や生物多様性をいかに守っていけるかがカギ。
行政や村民が保護・保全に取り組むことが重要。
・登録の効果は
1自然環境の保護管理
環境保全意識の向上やエコツーリズムの推進
保護管理体制の一層の充実
2知名度、イメージアップ
3経済的効果
観光地としてのブランド化。
島内経済全体への活性化
・課題は
1保護担保措置の充実
重要地域の保護担保措置の充実を
利用と保全のルール作り
2外来種対策
一層の対策を
3地域振興
航空路のとの両立:登録地域外での航空路開設を検討
村民生活への配慮:住民の既存の産業活動への配慮の必要性
・地元での合意作りは
地域社会や住民の理解と協力が不可欠。
知床の例
地域連絡会議、科学委員会、エコツーリズム協議会などが協力・連携し
管理計画の検討や地元説明会などで地域での合意作りを実施。
以上