<小笠原諸島の世界自然遺産登録をめざして>
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                                                          MULBERRY

<資料>
小笠原村作成パンフレット(2006−3)より抜粋


=内容=
・世界遺産って

  貴重な自然や文化財などを
  人類共通の貴重な財産として次世代へ引き継ぐことを目的に
  ユネスコの世界遺産リストに登録されたもの。

  平成17年7月時点で、
  自然遺産160件、文化遺産628件 複合24件の計812件。
  日本では自然遺産3件、文化遺産10件。

・どうやってきまるの
  
  世界遺産条約締結国がユネスコの世界遺産委員会に推薦し、
  審査の上決定される。

  日本では自然遺産は環境省と林野庁で原案を取りまとめ、
  世界遺産条約関係省庁連絡会議で、国として推薦することを決定し、
  外務省を通じて、ユネスコに推薦書を提出する。

  さらに自然遺産は世界遺産委員会の依頼により
  IUCNが専門家によって現地調査をし報告書を作成し、
  年1回の世界遺産委員会で審査し、
  世界遺産リストへの登録が決定される。

  
・登録のためには
  
  登録基準を満たす必要性。
  類似の自然遺産と比べて優位性や独自性があること。
  保護担保措置(国内法で、・国立公園や林野庁森林生態系保護地域など)

  登録基準
   Z 自然景観   例キリマンジャロなど
   [ 地形・地質   例グランドキャニオンなど
   \ 生態系     例白神山地など
   ]生物多様性   例ガラパゴスなど



・小笠原諸島が候補地となる理由
  @生態系:  海洋島である独特の島嶼生態系

  A自然景観:  変化に富んだ景観や海中景観

  B生物多様性:  固有種 希少種 海洋生物の多様性



・登録の可能性は
  独特の生態系や生物多様性をいかに守っていけるかがカギ。

  行政や村民が保護・保全に取り組むことが重要。


・登録の効果は

  1自然環境の保護管理
    環境保全意識の向上やエコツーリズムの推進
    保護管理体制の一層の充実

  2知名度、イメージアップ
    
  3経済的効果
    観光地としてのブランド化。
    島内経済全体への活性化


・課題は
  1保護担保措置の充実
    重要地域の保護担保措置の充実を
    利用と保全のルール作り

  2外来種対策
    一層の対策を

  3地域振興
   航空路のとの両立:登録地域外での航空路開設を検討
   村民生活への配慮:住民の既存の産業活動への配慮の必要性

・地元での合意作りは

  地域社会や住民の理解と協力が不可欠。


  知床の例
   地域連絡会議、科学委員会、エコツーリズム協議会などが協力・連携し
   管理計画の検討や地元説明会などで地域での合意作りを実施。

                                                         以上

                                     
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