<弟島縦走記>
                                                                    021015追加
2002-9-29に、野生生物研究会のアカガシラカラスバトの生息調査で
弟島に上陸したときの記録である。
鹿浜から上陸し、旧道を南下して、黒浜まで縦走した。


〜出発〜
台風が近づきつつあるが、天候は晴れ、海況もまだ良好で、7:00に和船に乗って、出発。
先のチームが南側の黒浜でおりた後、北上して、後チームは鹿浜に到着、磯に舳先をつけ上陸。
西側はまだうねりがないので、楽に磯づけできた。

〜上陸〜
7:45に上陸。夜半の雨で足元は濡れている。
調査ポイントは島の中央部の旧道沿い1000m区間のため、
さっさと鹿浜の岩場を通り抜け、広根山尾根筋まで上った。
とはいっても30分ほどかかり、8:20であった。
途中ではウドノキの花や、オガサワラグワが落葉中であることに気がついた。

その後すぐに旧道に出たが、3000mポイントにでたので、旧道沿いに3200mポイントまで戻った。
ちょうど3200mポイントは広根山の尾根筋にあたるところで、
これから先はまた西側に下っていた。
300-3200mポイントあたりで、オオノウタケが生えていた。
8:40より、3200mポイントから調査地点の2000mポイントに向かって、ゆっくり進んだ。
ちなみに南の黒浜の上が0mポイントで旧道沿いに続き鹿浜付近が3600mポイントである。

3000mポイントからしばらくは、わりとタマナ・モモタマナなどの海岸性の樹木がが多く生えていた。
2700mポイントを過ぎて、沢がある。その後緩やかに少し上る。
旧道はおおむね目印のテープがあるので、それほど迷いはしないが、
やや分かりにくいところもあるので、注意が必要である。

2150mポイント付近がちょっと迷いやすく、左へ折れ、無事通過すると、
2100mポイントには石畳の名残が見える。
2000mポイントについたのは9:40であった。
ゆっくり確かめながら歩いたので、1時間ぐらいかかった。

〜調査〜
2000mポイントからいよいよ調査地点で、
ここから1000mにわたって、アカガシラカラスバトのエサになる実をつける樹木チェックをする。
主にキンショクダモ・アカテツ・シマホルトノキ・アコウザンショウなどである。

詳細にメモリながら歩いたが、
実際にこのとき、実がついていたのはそれほど多くはなかった。
1700mポイント付近にはかれ沢がある。
そして、1500mポイント付近に、お墓があり、
その先で左に折れるので、注意が必要。
それ以降、1200mポイント過ぎまでわりとまっすぐでなだらかだ。
そしてすぐに、ガジュマルに覆われた一の谷の学校跡が見えてくる

ここで一息入れていると、野良猫がちょこんと座ってたが、
写真をとる間もなく、ガジュマルの中に逃げられた。
その後は姿を見せなかった。薄茶色のネコだった。

ガジュマルの先にすぐ沢があり、超えるとすぐに1150mポイント。
そのあたりのやぶにポストの跡がある。
沢沿いに歩き、最後やや上ると1000mポイントだ。
11:30ごろついた。1000m区間を2時間ほどかけたことになる。

〜昼食〜
ガジュマルまで戻り、木陰で昼食。
上陸してからずっと、ハエにまとわりつかれ、当然昼食中も同じ状態であった。
さらにセミが大合唱でにぎやかであった。意外と蚊はたいしたことなかった。
こんなに蚊がすごくては、観光利用は不快で出来そうにもない。

〜午後〜
昼食後、ゆっくり1500mポイントぐらいまで戻ってから、
徐々に南下、1000mポイント付近からは上りが続き、
一部に土砂崩落の場所が見られる。
藍の沢付近は高木林でシマホルトノキが多い。
オガサワラグワの木橋も残っている。
待合場所の
には14:00頃ついた。
このあたりで調査していたチームもハトの目撃はなかったようだ。
メンバー全員合流後、0mポイントの黒浜上に14:30頃到着。
30分ほどかけて黒浜まで下った。

〜帰路〜
15:00過ぎに迎えがきて、乗船。
無事、父島に戻った。

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