<マッコウクジラの潜水行動についての講演要旨>
                                                             030220新規
                                                   Bonin Explorer MULBERRY

<資料>
2002-10-21、小笠原ビジターセンターにおける
東京大学 海洋研究所 天野 雅男氏の講演よ


=内容=
・天野氏の調査
  小笠原と和歌山で

・10/16-19 小笠原での調査について
  水中マイクのクリック音で探す:10/16.18の2日間見れた
  吸盤タグの取り付け:
    数Mまで寄って、ホーガンで。
    10/18 1頭に発信機・水深計とりつけられた;10/19外れたのを回収・千尋岩近くで

・潜水特徴
  潜水データ:マッコウは熊野灘と小笠原で
             *コビレゴンドウは北海道で  ミナミハンドウは九州で
  
  熊野灘:2000-6 2日間
         休みなく潜る 400-1200M
         昼夜なく深く潜る  80%くらい
         浮いてる時間 : 昼過ぎから夕方
  
  小笠原:4頭で
         日没後の夕方から夜: 浅い400M
         日中:800-1000Mくらい
         夜間(深夜):浮いている          という傾向にある

・どうやってえさをとるか
  大きいイカとるために潜る:胃内容物から証拠あり
  
  取り方:
    ・待ち伏せ説:古い
    ・エコロケーション説: 日本近海での漂着例
    ・視覚説: 上向き(仰向けで上を見る)  
           発光物質を頼りにする
  
  データによると:
    ・1番深いところで上がり下がりしたり、ゆっくりだったり早かったり:いろいろ泳いでいる
    ・時々スピードアップ:離れたところからえさ見つけて追うのでは?
                   〜エコロ説 視覚説(光るもの)  有力になる
    ・追いかけは平行移動が多い
    ・昼夜関係なく潜るので:太陽光は関係ない
       |
    エコロ説 視覚説(光るもの)  有力になる

  潜水水深いところ:
    底部の速度上がる  急ぐ回数多い
      |
    えさ少ない?(密度)  大型えさが多い?
      |
    大型イカは深くに  大型クジラほど大きいえさに
      |
    深度によって違うえさではないか? 

・浮力調整説
  脳 油: 常温ではドロドロ
     |
  浮力調整に  36-37度 とけて水に  それより低いと固まる
     |
  密度を変えて、浮力を変えるのでは?

・<対立説>脳油は共鳴装置:音を出す
  データでは: 小笠原も熊野でも
      尻尾についた記録計より;潜水中尻尾を振っている
                       |
                      潜水・浮上とも尾びれ振って泳ぐ
                       |
                      脳油は共鳴ではないか?
 
                                                         以上