<続ザトウクジラとジュウシマツの歌についての講演要旨>
                                                             030403新規
                                                   Bonin Explorer MULBERRY

<資料>
2003-3-31、小笠原ビジターセンターにおける
千葉大学 自然科学研究科 博士課程 山田裕子氏の講演よ


=内容=
・音声コミュニケーションについて
  節足動物(昆虫 直翅目)
  脊椎動物        が使っている。

・音声の学習
  鳥類(スズメ目 アマツバメ目 オウム目)  鯨類  ヒト  が行う。

・鳴禽菌類の歌の学習:    鋳型仮説
  父親から聞いて脳に鋳型
   |
  練習

・ザトウクジラのソングの特徴
  規則性
  雄のみ
  繁殖海域のみ
  経年変化あり
  同一海域の雄のソングは同じ

・ジュウシマツの巣材運び実験
  単純な歌と複雑な歌の比較 
   雌は繁殖に積極的なほど、巣材はこぶ
    |
   複雑な歌ほど多い
    |
   雌が複雑を好む---ゆえにジュウシマツの歌は複雑に

・ジュウシマツについて:
  ジュウシマツ  ペット化された鳴禽類
  鳴禽:3200種
    地鳴き  ピーピー      生まれつき
    歌    オスが繁殖期に  学習によって

・ジュウシマツの歌
    オスのみ歌を:ダンスをしながら   
    求愛
    父から学習
    |
    複雑な歌の理由 (仮説)  
      メスが好む
      ペットのため、捕食の心配やエサ取りに時間がかからない。

・コシジロキンパラ(原種)    
  250年前に、日本に 歌はわりと単純
   |
  家禽化したのがジュウシマツ
 
・歌の個体差;繁殖に影響があるのでは
  歌うエネルギーは通常の1.05−1.38倍
  採餌と歌は両立しない

・コシジロキンパラとジュウシマツの違い
  野生化家禽かで捕食圧などに違いがある。
  |
  歌の複雑さの違い。
                                                        以上
                                     
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