<VERA望遠鏡の特徴と観測目標についての講演要旨>
                                                             020117新規
                                                   Bonin Explorer MULBERRY

<資料>
2001-11-16、地域福祉センターにおける
国立天文台 水沢観測センター長 真鍋盛二教授の講演より


=講演内容=
各種望遠鏡について
種類について
  電磁波:VERA λ=1CM
  重力波:TAMA300 見つけようとしている
  宇宙線:スパーカミオカンデ ニュートリノ望遠鏡

目的
  絵を描く:すばる他
  位置:VERA ヒッパルコス

性能について
  暗いものは:口径大で、集光力増やす
  分解能は:観測波長/口径   すばる1/1千万  VERA3/100億

VERA望遠鏡について
VERAの観測方法(VLBI)
  高い分解能には、口径大に。
  |
  1つでは限界がある
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  いくつかを持ちよる方法
    地球の直径まで可能
    人工衛星ならもっと大に:はるか
    波長をさらに分解:精度アップ 1/10万秒角
    質は1つの望遠鏡がよい

VLBIとは
  相関処理
  大気の揺らぎ 水蒸気で乱れ・大気中では遅くなるなど
  |
  大気の影響を相殺:位相補償VLBI(近くの2天体から差をとる)

VERA
  位相補償VLBI用アンテナ
  スチュアートプラットフォール(心臓部)
  広帯域記録再生装置(ソニー) CD1枚を5秒で記録

VERA局の位置関係
  水沢ー父島  1300KM  父島ー鹿児島 1231KM  父島ー石垣 1800KM
  鹿児島ー石垣 1000KM  鹿児島ー水沢 1300KM
  と、4局があまり偏りなく十分離れている。
   

VERAの目的
  天体の位置と速度
  銀河系内の距離:三角測量
  月を回る人工衛星の位置:RISE計画
  地球の形・構造:海面高度・地殻変動・地球回転変動

観測天体
  メーザー天体:星の周りのガス・ブラックホール周りのガス
  連続波電波源


今後の予定
  2001年末 石垣局
  調整2年:2004年から定常観測

                                                          以上