<帰化生物から小笠原の生態を守ることについての講演要旨>
                                                             040703新規
                                                   Bonin Explorer MULBERRY

<資料>
2003-9-8、ビジターセンターにおける
森林総合研究所 大河内 勇氏の講演よ
この研究は環境省委託プロジェクト
「帰化生物の影響排除による小笠原森林生態系の復元研究」による

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=内容=

・アカギの制御と湿性高木林の再生
  各生活段階への推移確率
    雌雄性転換---
          5cm以上で花をつける前(非開花木)の除去が効果高い
    枯 殺
       巻きがらしや切り倒し---萌芽あり
       天敵駆除---------不安あり
       薬剤注入--------一番効果的ではないか (研究中)

・シマホルトノキ植栽
  ネズミの食害-----
        育苗してから植栽なら影響少ない

・オガサワラグワの再生
  純粋 弟35 父20 母100
  クローン増殖研究中

  弟島35 多様性低い・更新低い----ヤギ柵必要
  父島20---成木からのクローン増殖必要
  母島100------自然種子でも純粋種あり
            ----クローン増殖可

・アカガシラカラスバト
  エサ:シマホルトノキ アコウザンショウ ムニンシロダモなど
  給餌に成功したエサ:パッションフルーツ タカノツメ 
                黒米 ヒマワリ シマホルトノキなど

・メグロ
  母島  1万羽  ----100年後の絶滅1%以下
  向島  300   ----100年後の絶滅10%以下
  妹島 260    ----100年後の絶滅10%以下
     
・カタマイマイの減少
  約100種 
  カタマイマイ種も単一祖先から分化
             ----------半数以上絶滅
  |
  原因は----ニューギニアヤリガタウズムシ(プラナリア)類  
  |
  保護案
    現地隔離  西島へ再導入

・送粉昆虫
  固有ハナバチの減少---グリーンアノールの可能性あり
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  対策
    父・母はセイヨウミツバチ残す---もうすでに多すぎる
    属島はセイヨウミツバチ駆除

・グリーンアノール
  標識再捕困難----したがってあまり多くわからない
  
・帰化生物
絶滅可能 小さな島なら
絶滅可能
絶滅不可
アカギ
モクマオウ
ギンネム
ガジュマル
草本
ヤギ・ブタ セイヨウミツバチ
クマネズミ
グリーンアノール
ニューギニアヤリガタウズムシ


・無人島
  移入を防ぐルール----上陸ルール
  帰化種絶滅
  必要に応じ再導入 移入
  水場と餌場の確保
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  事業と一体となった研究必要
                                                         以上