070823新規
                                                 マルベリー   吉井信秋

小笠原諸島の地質につての講演要旨

2007-7-4、ビジターセンターにおいての、
静岡大学 理学部 海野 進 教授の講演要旨。


=内容=

普遍的価値
 海洋地殻から大陸地殻へ進化
 大陸はだんだん大きく成長・・・46-40億年前はなかった
 大陸地殻(平均海抜1000m)-海洋地殻(平均-4000m)

 安山岩--島弧火山に特徴的なマグマ・・・大陸を作るもと

 大陸成長メカニズム
   プレート運動による衝突が大陸を作る

 日本列島の将来--中国大陸にくっつく
         ・・・・島弧が大陸を作る

 島弧の起源
  日本・・成熟  安山岩地殻が発達
  伊豆-小笠原・・青年期
  小笠原海嶺・・幼年期  安山岩地殻が未発達
           (400万年くらいしか火山活動がない)

単斜エンスタタイト---白い鉱物
  父島から聟島列島に分布
  隕石とムニン岩のみ

ボニナイト(ムニン岩)
 輝石多い 
 通常マグマより高温低圧+水の条件下(浅いところ)  4800万年前

 4800万年前・・太平等プレートの運動方向変わる
         北向きから西向きに
         プレートの沈み込み  
 4800−4500万年前・・沈み込んだプレートから水が供給
         ムニン岩(父〜聟)  #父島は海底火山
 4400万年前・・より深いマントルが溶ける
         玄武岩(母島)     #母島は火山島
 4000万年前・・九州パラオ古島弧に火山活動

小笠原の地質はなぜ特別か
 ムニン岩と高Mg安山岩

 できはじめからの進化過程を保存する世界最大の海洋性島弧
    ・・・火山活動が4800−4400万年前の時期しかなかったため
 
 4400万年前・・隆起・陸化
     小笠原海台の衝突による


                               以上