<アオウミガメ対スナガニについての講演要旨>
                                                    040702新規
                                                   MULBERRY

<資料>
小笠原ビジターセンターにおける
小笠原自然文化研究所 所長 堀越和夫氏の講演よ
日本財団助成事業


=内容=
・ウミガメについて 概要
  無人島時代:  陸に多くのウミガメあがっていた。
  
  人工孵化事業:現時点でも放流効果は不明

  成熟まで20−30年

  捕獲:都知事許可事業
          6-7月禁漁  .
          捕獲対象:曲甲長75CM以上
          卵採取禁止
          産卵上陸のメスガメ捕獲の自粛
          上限135頭
 
  モニタリング・生態調査
    海岸センサス調査
        長期的な個体群動向
    孵化率調査 :死亡要因
    標識放流

  父・母 200−300頭 メスガメが産卵

・個体数回復の妨げとして
  捕獲数が適正利用かどうか
  生息環境悪化
         混獲  
         人工物誤食---解体したカメの体内にに70%にゴミ
  新たな病気
        フィプロパピロマ伝染病
  低い天然孵化率
        ミナミスナガニの捕食など

・ミナミスナガニの卵捕食
  カニ害率低いのは 南島 焼場 境浦など

  カニの侵入  初寝 89.4% 北初寝  84.5%  など

・繁 殖 助 成
  現地保全--自然海岸での孵化率向上
               
  すりこみ機能 温度依存の性比 稚ガメ分散などのため、なるべく自然海岸が望ましい.

・初寝浦での対策
  カメの産卵多いが カニの害も多い
  
  カニ穴センサス
   |
  場所選定
   |
  ウミガメ保護ネット実験
     保護作業は2人で30分くらい
   |
  孵化率調査
A
2002 ふたなし 49.9% 18.2%
2003 ふたあり 25.2% 13.7%
 #フタ有は孵化前にふたを取る
 #生死は白化で判断

 *卵は8時間後から20日までは卵軸を動かせない
 *2003年 初寝浦 卵巣 1400卵

まとめ
 スナガニ巣穴とカメ産卵場所は重なる
 スナガニ巣は海岸地形で密度異なる
 カメ孵化率は食害と水没に影響
  ||
 高位でのネット有効
     ネットはカニ害低減
     初寝浦ならばボランティア作業可能
 
課題 
 スナガニ類のモニタリング必要
 スナガニの卵捕食の行動生態解明
                                          以上