<媒島上陸記>
                                                                    020927追加
2002-8-28に、小笠原野生研究会で媒島の観察会を行った。
そのときに媒島に上陸したときの記録である。
南側の入江から上陸して、またもとの浜に戻った。


〜諸事項〜
使用船舶:興勇丸と上陸用船外機つき小船
人数:調査関係も含め15人
当日の天候・海況:晴れ・海はやや荒れ気味


〜出発〜
天候は晴れだが、海況早や荒れ気味ながらも、青灯台より7:30に興勇丸に乗って、出発。
視界は良好で出発直後から嫁島が見えていた。
台風が近づき、海況が悪いのを覚悟で出発したので、
孫島を越えたところで悪ければ引き返すことも考えられたが、
幸い予想よりはましで、何とか3時間かけて媒島の南の入江に着いた。
上陸準備をして小船に乗り移り、3−4回に分けて、浜に上陸開始。
しかし、小船の船外機の調子が悪く、2回の上陸だけ無事出来た。
したがって、上陸できない人が数人出てしまった。
2回目の上陸が終わったのが、結局12:00。
1回目に上陸した人は、かなり浜辺で待ちぼうけ。

〜上陸〜
12:00ごろに上陸を完了し、約1時間の予定で、各自自由散策。
1時間しか時間がないので、結局調査関係者以外は近いところを散歩して終わったようだ。
僕は、手短に弁当を食べ、近くの丘の上に上がり、島の景観や上陸地点の入江を観察。

丘の上からみた景観は、ほとんど草地で、沢筋に部分的に樹林が見られた。
ぱっと気がついたのは、タコノキ・タマナであった。
そして、かなりの部分に相変わらず、赤土が露出している部分が見られた。
保全のため、ネットを張ってあるのもよく見えた。
入江は赤土で、真っ赤に染まっていた。
ヤギ駆除のために設けた桟橋の跡が痛々しい。
始めて景観を見ると無残だが、ヤギ駆除以降少しは回復傾向にはあるようだ。
丘の上には国有林の石標が固定してあった。

島の南部の先端部ではカツオドリが多数営巣しており、
まだ白いヒナも多数見えた。
上陸地点の岩場の人工的と思える洞窟には、水がたまり、
オニヤブソテツが多数着生していたのが印象的だった。

1時に入江に集合し、船からの指示を待って、船へ戻る。
結局、手漕ぎのため、1時間近くかかってしまった。

〜帰路〜
14:30ごろ媒島を出発。父島は見えていた。
帰りは行きに比べ、波がましで、やや楽であった。
17:30過ぎに到着。

                                                         以上
           

メール アイコン
BACK