<小笠原希少植物保護増殖事業についての講演要旨>
030220新規
Bonin Explorer MULBERRY
<資料>
2002-11-14、ビジターセンターにおける
東京大学付属植物園 下園 文雄氏の講演より
*なお下園氏は平成14年度を持って退官です。長い間御苦労様でした。
=内容=
・ムニンノボタン
自生のもの
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葉脈 |
花弁 |
東平 |
3 |
4 |
東海岸 |
5 |
4-5 |
母島(ハハジマノボタン) |
5 |
5 |
*東海岸は母島のものの移行性か?
発芽試験
シラガゴケ 5%
ミズゴケ 10%
なし 1%
種:白は発芽する 紫は発芽しない
保護増殖:
発芽は容易
環境: 半日陰がいい
(現地は朝日あたり、早めに日が落ちる 潮風弱い)
東海岸のもの:
1997自然発芽見られた: 雨が多いせいか?---パイオニア植物
今の群落1983ころ発芽
120-40へ減少
周りの林が復活しつつある:枝を払うとノボタン元気に
東平のもの:
発芽してもなかなか育たない
・ムニンツツジ
発芽はいい:移植すると枯れる
現地のラテライト+腐葉土:よく育つ
花咲くもの: 15-20株 (1988に植えたもの)
現地ではヤギにやられる
フサダニの問題
・ホシツルラン&アサヒエビネ
受粉から100日くらいで: 未熟種子を取って培養
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200ルクスならいい: 弱いと光障害
*培養液にホルモン入れるので、遺伝子に障害が;現地に戻すと問題あり
まとめて植えると活着よい
・コバノトベラ
鉢に植えると2年目には根が鉢にへばりつく---岩場に根をはる特性
植え戻: ネズミにやられる
・オガサワラグワ
風媒花
支庁・清瀬のもの---弟島の株のもの植栽
母島営農研にオスメス.---シマグワと混ざっている
資源として増やすのはやむを得ない
1年で植えもどせるぐらい成長はやい
葉は切れ込みでない
・オオミトベラ
明るいところで自然発芽
・チクリンカ
固有種ではない---外国と同一種: 増殖の意味がない
・シマホザキラン
1999東平 9株
実がつかない:成長点培養へ
以上