<ハシナガイルカの1日についての講演要旨>
                                                             010629新規
                                                   Bonin Explorer MULBERRY

<資料>
2001-6-27、小笠原ビジターセンターにおける
元三重大学生物資源学 岡田哲氏・三重大学生物資源学 渡辺友子氏 の講演より


 イルカ25

=内容=
・調査内容について
  ハシナガイルカの日周活動の調査。
  出現地点の測定:セオドライトによる計測。
             調査地点三日月山展望台から。
  測定範囲の水中の特徴:主に水深100M以下。底質は種に砂か岩。
  群の分類:密集・ライン・分散。
  空中行動:スピン・バックスラップ・リープ。
  調査日:1998/10〜2000/11のうち55日間。 日の出から日没まで
  発見:50群(3−170頭)。
      うち43群を計測。平均計測時間2時間程度 イルカにつく船がいないときだけ測定。
    *1群とはある群を見つけけてから見失うまでをさす。
  時間の区分け:朝・日の出から10時  昼・10時から14時 夕・14時から日没。

・時間と水深や行動について
  朝: 広範囲    水深20-60Mに。
  昼: 特定場所。     20M以浅。
  夕: 深い沖合いへ。  80M以深。 

・底質との関係
  時間差なし。
  細砂層域での出現が多い。
   *水深80M以浅では砂域が多い。

・移動や潜水行動・空中活動について
  朝: 移動はやい。             空中活動多い。
  昼:    おそい。   潜水長い。          少ない    密集型の群に。
  夕:    はやい。       長い。          多い。      
 

・行動パターン
  動き:停滞・移動      空中活動:活発・不活発
  
  停滞・不活発型:昼に。
  移動・活発型 :朝・夕に。

・行動のまとめ
  昼は浅い海域。停滞。遅い動き。長い潜水。密集型。砂域に。
  
  朝:沿岸域へ移動。 昼:岸ちかくを移動し、休息。  夕方沖へ。
  
・ハワイでの知見
  昼は休息。 夜えさ取り。

・その他質疑から
  船の影響:行動が減っているよう。潜水状態の変化あり。速度変わらず。(主観的評価・データはない)
  
                                                         以上