小笠原におけるアカギの侵入とその対策


010121

   Bonin Explorer  MULBERRY
資料:森林総合研究所 加茂皓一氏の講演より抜粋

 

外来種のアカギが湿性の林内に侵入し、繁殖している要因とその侵入や繁殖の防止の対策についての内容である。




・アカギの導入と現状
   100年程前に沖縄から
   占有率 父2% 母11
 
  侵入するのは原産地と同じく、湿性・土壌のよいところ
  

・小笠原の植生
  3000uくらいで種数一定。
   種の多様性低い。

・桑の木山での調査結果
  アカギ 数14%  面積16%  シマホルト数5% 面積29
   他種に対して排他的(特にクワに)。         *モクタチバナ 共存的
   樹冠広げやすい。
  成長 ウドノキ>イヌグス>アカギ>>
  稚樹 アカギは実生から  *モクタチバナ萌芽更新
  林冠欠損場所に圧倒的侵入:台風などで生じやすい

 
・アカギの特性
   繁殖力旺盛・耐陰性強い・成長旺盛で持続する(寿命長い)

・侵入しやすい条件  :湿性高木林でより侵入
  原産地と似ている:土壌がよいところ
  植生の多様性が低い    天敵がいない
  ギャップができやすい:台風などで

・修復方法
  人工植栽:本来の樹種構成とは異なる。時間は短い。
   天然更新:時間かかる


・排除方法
  種子の供給を断つ:巻き枯らし 〜3-4年で 一時的に実をつける
  枯殺    〜薬剤の問題
   稚樹の成立の抑制:林床の被覆 〜固有種の植栽・シダ類の植付け
  稚樹の排除   :高さ
20-30CMでの抜き取り   *切ると萌芽する

         

・その他
  ガジュマルが天然更新しだしていること:コバチが入ってきた。
  アカギの樹下に下草・稚樹少ない理由:光・水分少ないのでは。
  カルシウム分がおおいところ成長がよい。



         以   上