<聟島列島のアホウドリの現状についての講演要旨>
                                                             010907新規
                                                   Bonin Explorer MULBERRY

<資料>
2001-8-28、小笠原ビジターセンターにおける
小笠原自然文化研究所 鈴木 創 の講演より


=講演内容=
アホウドリ

アホウドリ類について
  14種。 南半球に多い。 
  北太平洋3種: アホウドリ・コアホウドリ・クロアシアホウドリ
  聟島列島:2種 クロアシアホウドリ・コアホウドリ
           *1995から聟島ほかで目撃、2000年冬季、嫁島にアホウドリの滞在の記録。

アホウドリの歴史
  1920年ごろまでは北の島にもたくさんのいた。
      島名:クロブ・シロブ・藤九郎など。
  1675延宝時代:  記録あり。
  1920: 北の島・西の島に
  1930〜:ほとんどいない。

アホウドリの繁殖地:
  現在もいるところ:尖閣列島・鳥島
  今いない:台湾付近(膨湖)・西ノ島・聟島・大東島など

鳥島でのアホウドリ生息数
  1950代:ごくわずか(10数羽)
  1995:300くらい
  2001:1000以上

鳥島での生活史
  1月:孵化 1-4月:ヒナ 5月:巣立ち 6月:わたり 6−9月:海上生活 10月:帰島 11〜1月:抱卵

羽色について:真っ白は生まれてから10年くらい。

洋上生活:北太平洋、日本列島南部やアラスカ沖など。

コアホウドリ:
  繁殖地:ミッドウェイ・レイサン・聟島など
  聟島(日本で唯一):17ペア、40羽位はいる。
  
クロアシアホウドリ
  営巣:ハワイ・尖閣列島・鳥島・聟島列島
  聟島列島:400ペア、1400羽くらい。

まとめ:
嫁島にきたアホウドリは単独個体。
コアホウドリは聟島を繁殖地にし、40羽くらい。日本で唯一。
クロアシアホウドリは、聟島列島で400ペア、1400羽くらい。

                                                          以上
                                
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